
1.ファーストサーブの引き出し
サーブが得意な人もそうでない人も、セカンドサーブに比べるとファーストサーブの方が優位であることに間違いありません。
また、サーブは唯一相手のショットに左右されずに自分の打ちたいボールが打てるショットです。
これを有効活用しない手はありません。
(厳密に言うと相手のリターンの位置や動きでプレッシャーを与えられてメンタル的に左右されることもありますが…)
ここでは試合に勝つために必要なファーストサーブの引き出し(ショット、戦略)について紹介します、是非参考にしてください。
サーブの球種には以下のものがあります。
●フラットサーブ(無回転:一番スピードが出るサーブ)
●スライスサーブ(横回転:バウンドしてから横に滑るサーブ)
●スピンサーブ(縦回転:バウンドしてから跳ねるサーブ)
●キックサーブ(斜め回転:バウンドしてから逆方向に跳ねるサーブ(難易度:高))
●リバースサーブ(スライスの逆回転:右利きの人が左利きの人のサーブの回転で打てるサーブ(難易度:超高))
多くの方のファーストサーブはスライスサーブです。特に男性の場合は若者もベテランもほぼこの傾向です。
女性の場合はフラットサーブの方も多いのでこの限りではありませんが…。
1.1 フラットサーブ
皆さん、フラットサーブを覚えましょう!
なぜなら、一番スピードが出るのがフラットサーブだからです。
そのため、ノータッチエースやリターンミスをGETする確率が高いからです。
しかし、フラットサーブはスピードが速いため入る確率も低くなり、特に男性の多くは利用していません。
ただ、これが非常にもったいないと感じています。
【YamaG経験談】
私もフラットサーブを始めたのは40歳過ぎ。
それまではファーストもセカンドもスピンサーブでサーブ&ボレーをしていました。
(昔のエドバーグに憧れて…)
しかし、上級者と対戦するとファーストで比較的速いスピンサーブでも通用せず、サーブ&ボレーでなかなか決められなくなりました…。
そこで40過ぎからフラットサーブにチャレンジ!
プロみたいな確率では入りませんが、入った時のポイント確率は爆上がりしました。
もっと若い時からフラットサーブを始めていればと思いました。
たくさん練習する必要があるし、試合の中でもたくさん実践して経験を積む必要がありますが、大丈夫です! 皆さんも出来ます!
今までサービスに自信がなかった人も是非チャレンジを!
さらに向こうへ「Plus Ultra!」
1.2 ボディーサーブ
皆さん、ファーストサーブでボディーサーブを覚えましょう!
なぜなら、上級者は体から離れたボールを打つのはピカイチ上手いので、あえてボディサーブで詰まらせるのが効果的だからです。
ファーストサーブと言うと「ワイド」か「センター」を狙うことが多いかと思いますが、日頃の練習でボディー狙いのサーブを練習し、試合で使えるようになりましょう!
ボディー狙いは甘くなるとフォアで打たれて「ピンチ!」になることもありますが、それは結果論です。
自分の狙えるコースの引き出しとして是非準備しておきましょう!

1.3 アンダーサーブ
皆さん、ファーストサーブで相手の不意をつくアンダーサーブを習得しましょう!
軟式テニスの超変化するアンダーサーブのように、ボールの下側を斜めにカットするイメージで、できるだけ短く(ドロップショット並みに)打てるのがBESTです。
なぜなら、リターン側は100%予想していないため、あわてて前に出てきて打つことになるので、ミスやイージーボールが来る可能性が高いからです!

特にあなたがビックサーバーの場合、相手はかなり後ろに立つと思うので不意のアンダーサーブはかなり効きます!
また、相手がベテラン選手の場合も反応や動きが若手選手よりは遅いため、結構効きます!
ただし、1試合で多用すると相手に予測されチャンスボールになってしまうため、1セットに1度、かつセットの後半で利用することをお勧めします。
(セットの序盤で出しても、あまり試合の勝ち負けへの有効打にはならず、終盤に出したい時に相手に予測されてしまうからです)
また、私の経験上、結構緊張した場面ではミス(フォルト)することが多いため、心に余裕がある場面で打つのがお勧めです。
(私は6ゲーム先取の試合で5-5の40-40で1本勝負の時に成功させたことがあります✌ ドキドキしましたが…)
大事なコツとしては、サーブを打つ前に皆さんボールを何回か地面につくと思いますが、例えば3回つく方であれば、1回ボールを付いた後、2回目につくと見せかけてアンダーサーブを打つのが効果的です。
なぜなら、3回つく方が3回ついた後にアンダーサーブを打つと、リターン側もリターンのタイミングに入るので反応されやすくなるためです。
【補足】アンダーサーブは試合後半にお勧めと言いましたが、これが決まると相手によっては「せこっ!」と言う人がいます。このように言われるのが嫌な人にはお勧めしません。普段仲の良い練習相手とのゲーム時に試してみると結構笑ってくれるので楽しいです。
1.4 まとめ
ファーストサーブの球種が1種類(例:スライスサーブ)、コースが2種類(センター or ワイド)の場合、リターンサイドの予測は「センター or ワイド」の2択になります。
2択の場合、大事な場面で仮にいいファーストサーブがセンターに入ったとしても、リターンの予測が的中して返球されてしまう可能性が高くなります。
しかし、フラットサーブ、ボディサーブの引き出しをマスターすると「球種2×コース3=6通り」の打ち分けが可能となります。
大切なポイントで得意なサーブ(例えばセンターへの速いサーブ)の決定率と上げるために、ゲームの進行に伴って徐々に引き出しを出していき、相手の予測パターンを増やしていくことで大事な場面での決定率を爆上げすることができます。
更にアンダーサーブを大事なところで決められるとなお良しです。
【重要ポイント】
例えばファーストのスライスサーブが相手のフォアに甘く入ってしまうと相手に叩かれてポイントを失うこともあります。
このように相手の得意なリターンコースへは40-0や40-15等の少し余裕のあるシーンで見せておくことをお勧めします。
「肉を切らせて骨を断つ!」ではありませんが、どこかでこのような見せ球(ポイントを失うことを覚悟した戦略)を出しておくことにより、大事なポイントの決定率を上げることができます。
2.セカンドサーブの引き出し
セカンドサーブは、ダブルフォルトしないよう確実に入れることが第一優先のため、出来る事が限られます。
しかし、ただ入れるだけでは相手のリターンで主導権を取られ、セカンドサーブのポイント確率が低くなってしまいます。
ここでは、セカンドサーブでのポイント確率を少しでも上げるために持っておいた方がよい引き出しについて紹介します。
2.1 意表を付くコースへ
<引き出し内容>
●コースギリギリじゃなくてよいので、相手のフォア側、バック側の両方を狙えるようにする。
●例えば、基本相手のバック側に集め、40-40の一本勝負のセカンドサーブで相手の意表を付いてフォア側を狙えるよう、緊張した場面でコースの切り替えができるようにする。
<狙い>
●リターン側として予想していないコースに突然来ると、一瞬の判断が遅れ、リターンの精度が落ちる。
●結果、ミスもしくはコースが甘いリターンとなる可能性が出る。
<補足説明>
●セカンドサーブでコースギリギリを狙うのはリスクが高いため、どうしても真ん中付近にサーブが行ってしまいます。
●それでは相手がフォアに回り込んで打ち込んでくるため、ラインギリギリじゃなくてよいためセンターとワイドに打ち分けできるようにしましょう!
●意表が必ずしも成功するわけではありません。
●例えば30-30で一度フォアに打って置き、40-40になったときは相手に「もしかして、またフォアに来るかも?」と思わせてバック側へ打つというのも戦略の一つです。
2.2 あえて超ゆるサーブ
<引き出し内容>
●通常のセカンドサーブの速さ、威力よりも超ゆるいボールをあえて打つ。
<狙い>
●相手のタイミングをずらし、ミスヒットもしくはコースが甘くなることを期待。
<補足説明>
●サーブは、速くても遅くても一定テンポ、ワンパターンで来ると、予測/タイミングを取りやすく打ちやすいものです。
●超ゆるいボールも時には有効です!
●自信をもってゆるいサーブを打ってみましょう!
●使い所は「2.1 意表を付くコースへ」と考え方は同じです。
2.3 あえてサービスダッシュ!
<引き出し内容>
●セカンドサーブでのサーブ&ボレー!
<狙い>
●リターン側は、セカンドサーブでネットに出てくることを想定していないので深いボール(ネットより高い弾道)が多い。そこを狙ってボレーで決める!
●パスを打たせてリターンミス狙い。
●「またネットに出てくるかも…」と思わせて、こちらが前に出なくても相手が勝手にリターンミスしてくれることを期待。
<補足説明>
●通常サーブと超ゆるサーブを組み合わせるとバリエーションが増えるため効果大。
●超ゆるボールも、その分ネットに詰める時間ができるため結構有効です!
●自信をもってゆるいサーブでダッシュしてみましょう!
●使い所は「2.1 意表を付くコースへ」と考え方は同じです。
2.4 まとめ
●セカンドサーブは攻撃性が低いので、ポイント確率を上げるには相手になるべく的を絞らせないことが重要です。
●「大事な場面で引き出しを出す」戦略と、試合の流れの中で出しておき「大事な場面で相手に意識させる」という戦略があります。
●あくまでポイント確率を上げるための引き出しの一つです。必勝パターンという考えではありませんので大事な場面での多用は禁物です。
【重要ポイント】
例えば超ゆるサーブが相手のフォアに甘く入ってしまうと相手に叩かれてポイントを失うこともあります。
このように相手の得意なリターンコースへは40-0や40-15等の少し余裕のあるシーンで見せておくことをお勧めします。
「肉を切らせて骨を断つ!」ではありませんが、どこかでこのような見せ球(ポイントを失うことを覚悟した戦略)を出しておくことにより、大事なポイントの決定率を上げることができます。