テニスが楽しく、今よりさらに上へ、さらに上達したいと思っている方も多いと思いますが、ただ練習を重ねているだけでは、どうしてもレベルアップの壁にぶち当たり「本当に自分も上達できるのだろうか…?」と疑問に思ってしまうことでしょう。
でも大丈夫です。意識の持ちよう、考え方を少し変えることにより、誰でも上達できます。
練習内容も大事ですが、練習に向けた”意識”が上達に向けては非常に重要です。
更に上達したい方、壁にぶち当たっている方、私の経験をもとに練習で意識すべき重要ポイントを紹介します。
※ここではテニスの具体的なテクニック論というよりは、テニスへの向き合い方、考え方、心の持ちようについて紹介します。
1.理想のフォームを追求する
テニスのフォームは人それぞれ自由で個性がありますが、個性は時に上達を妨げている場合があります。
更なるレベルアップのためのポイント一つ目は、自分の理想のフォームを追求することです!
1.1 理想のフォームを追求するとは?
フォームを追求するとは、理想のフォーム習得に向けてこだわりを持って粘り強く練習するということです。
そのためには、まず自分の理想とする(目指す)テニスをイメージしてください。
【例1】プロの〇〇選手のように試合でビビらずバリバリ打てるようになりたい!
【例2】〇〇コーチのように、カッコイイ/美しいフォームで早い球を打ちたい!
【例3】〇〇さんのように、友達と楽しくラリーを続けられるようになりたい!
自分の理想のテニスをイメージしたとき、この「〇〇さんのように・・・」という人物設定が非常に大切です。
また、この〇〇さんは、単なる憧れだけではダメで、自分が「できそうなイメージを持てる人」を設定するのがポイント!
だって、いくらプロでもナダルやセレナのようには打てませんので・・・(^ω^;;)
〇〇さんのイメージ設定ができれば、あとはその人のフォームをイメージして(マネして)練習するのが上達の近道。
しかし、〇〇さんのマネをして練習しても、なかなかフォームを似せることはできません。
なぜなら、ここが難しいところで、頭で思い描いている姿と実際の体の動きを一致させるのが結構難しいからです。
理想のフォームを追求するとは、この一致しない状況をあきらめず、こだわりを持って粘り強く練習するということです。
なかなか難しいことではありますが、この最初のこだわり(フォームの追求)が後々の上達速度に影響してくるのです。
1.2 なぜ追求する必要があるのか?
【結論】
フォームに悪い癖や欠点があると以下の壁にブチ当たります。
●安定しない(ミスが多くなる)
●見た目がカッコ悪い・・・
●早いボールに対応できない
【理由】
例えば、フォームに「ちょっと変な癖」がつき、テニスの上達と共に早いボールを打ち返すためのアドバイスをコーチに受け、自分ではフォームを修正してラケットを振っているつもりでも「できない、できない、なぜだろう・・・」ということがあります。ビデオで撮影して見てみると「あれ、あんなに意識して変えているつもりなのに全然変わってないやん・・・」と思うことでしょう。
これは、前述にも述べた「頭で思い描いている姿と実際の体の動きを一致させるのが結構難しいからです」に加えて、さらに「体に染みついた個性(ちょっと変な癖)」が縛りとなり、修正を余計に難しくしてしまうのです。
これが上達速度を足踏みさせてしまう、非常にもったいない時間になってしまいます。
自分の理想のテニス「〇〇さんのように・・・」と説明しましたが、〇〇さんは自分の理想のテニスに到達している人ですのでフォームもかなり理にかなったものになっていると思います。テニス人生で次々に現れる壁(ミスが多い、早い球への対応できない等)を乗り越えるためのノウハウが〇〇さんのフォームに隠されています。今はそれが何か分からなくても、〇〇さんのフォームを追求し習得することで、きっとあなたの上達速度の足踏みを軽減してくれます。
これが”理想のフォームを追求する”必要がある理由です。
1.3 理想のフォームを追求する方法
理想のフォームをより早く自分の体に染みつけるため、以下の手順で練習、チェックを繰り返してください。
【①フォーム点検】ゆっくり素振りをして自分のイメージと体の動きが合っているかを確認する(できれば鏡の前で)
【②素振りの刷り込み】無意識に理想のフォームでスイングできるよう、ボールを打つイメージで素振りの反復練習をする
【③ビデオ撮影(素振り)】素振りの姿を前後左右から撮影し、イメージ通りできているか確認する
【④実践確認】自分で自分の打点にボールをふわっと地面に一度落として跳ね上がってきたボールを打ってみる
※基本は壁打ちがお勧めです。壁から跳ね返ってきたボールは一度キャッチしてから再度手でボールをついて打ってください。
コートで練習するときは、相手と打ち合うとボールがあっちこっちにズレてフォームがグチャグチャになるため、最初は自分の手出しボールで打つことをお勧めします。
ずっとこの練習だと楽しくないですが、練習開始序盤はこの練習で理想のフォームを意識しながら始めることをお勧めします。
この練習はついついフォアハンドだけやりがちですが、バックハンドも同様の練習をすることが大事です。
そうすることにより、フォアハンドとバックハンドを均等に上達させることができます。一般的にどうしてもフォアハンドで打つ機会が多くなり、結果として将来的にバックハンドが苦手な人が多くなります。
「苦手=弱点」となり試合を目指す人は致命傷になるため、最初の段階から均等に練習することが大切です。
(5.各ショットの均等練習 参照)
なお、手出しボール打ち練習は上級者でも自分のフォームをチェックするときや、少し改善するときでも実施しますので、フォーム(スイング)確認練習としてはとても有効な方法です。
【⑤コーチや友達の意見を求める】「こういうフォームにしたいんだけど、なってる?」と第三者の意見を参考とする。(2.多くの人のアドバイスを聞く 参照)
【⑥ビデオ撮影(実践)】実際に打っている姿をビデオに撮って確認する
※実践ビデオは「撮影→すぐ見返し→すぐフォーム修正」するのが効果的です。
ただし、取ったビデオを全部見てしまうと時間が一気に過ぎてしまいます。
壁打ちの場合、一人なので問題はないかと思いますが、コートで練習する場合、練習時間が少なくなり過ぎてしまうため、ビデオチェック時間は短時間となるよう注意しましょう。
コート上では少し確認する程度にしておき、家に帰ってじっくり確認するのもよいと思います。
★上記①から⑥でやれることを何度も繰り返し、数か月かけて理想のフォームに近づけていくことになります。
「急がば回れ」の精神でじっくり、こだわって「フォームを追求する」を実践してみてください。
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2.多くの人のアドバイスを聞く耳力
他人からのアドバイスは、自分では見えない、気づけない事実を知ることができます。
更なるレベルアップのためのポイント二つ目は、多くの人のアドバイスを聞く耳力を身に着けることです。
2.1 多くの人のアドバイスを聞くとは?
皆さん、アドバイスは「上級者から聞かないと意味がない!」と思っていませんか?
決してそんなことはありません。
なぜなら、テニスの上手い/下手に限らず客観的に見て「ここがいい!」「ここがちょっと変・・・」というのは多かれ少なかれ見て分かるからです。
スーパー選手ではなくても、名監督や名コーチが存在するという例がわかりやすいかもしれません。
しかし、アドバイスを聞くというのは意外と難しいことでもあります。
特にプライドが高い人や、自分の理想のテニスを目指して何かしらの信念を持って練習を続けている場合、自分の考えと違う意見を言われるとなかなか耳に入ってこないと思います。それが自分と同等、もしくは自分より下手な人のアドバイスであれば聞く気も起きないことでしょう・・・。
アドバイスは、自分の良い点/悪い点を客観的に知り、上達の参考とするために聞きます。しかし、それ以上に多くの人のアドバイスを聞くということは、仮にもし今は参考にならないとしても自分だけでは認知できない将来上達の参考となる可能性がある数多くの素晴らしい意見/考えを自分の財産として蓄えることができる非常に重要な能力と考えます。
2.2 なぜ多くの人のアドバイスを聞く必要があるのか?
【結論】
どんなに名コーチ、名選手からアドバイスでも、必ずしも自分にフォットするとは限らないからです。
極端に言うと、自分にフィットするアドバイスに出会えるのは奇跡かもしれません。
なので、なるべく多くの人のアドバイスと出会い、自分にフィットする選択肢を増やす必要があるからです。
【理由】
なぜ、名コーチのアドバイスが必ずしも自分にフィットするとは限らないのか・・・?
それは以下の点があげられます。
①人それぞれ体の構造(身長、体重、柔軟性、筋力、感覚等)が違うので、実現可能なポイントが一致するとは限らないため
②ナイスアドバイスでも自分にフィットする時期とフィットしない時期があるから
③アドバイスが自分にフィットするのは奇跡だから
<①の解説>
似たようなフォームで打っている人が3人いたとしても、以下の違いがあります。
●Aさん:手首の使い方を重視してスイングしている
●Bさん:ひじの使い方を重視してスイングしている
●Cさん:体の回転を重視してスイングしている
と、人それぞれ重視しているポイントが違うため、アドバイスは得てして自分が重視しているポイントの内容になりがちです。
あなたにフィットするのが現在の感覚上Aさんアドバイスの場合、残念ながらCさんのアドバイスでは改善されないからです。
上級者は経験値も高いので一般的/共通的なアドバイスをしてくれますが、それでも人それぞれ内容が違ってくるものなのです。
<②の解説>
①の話の続きとして、あなたがテニスを始めて3ヶ月ぐらいにAさんアドバイスを聞いたとします。
その時は「手首を使うとは、どういう事?」とか「手首と言われても、どう修正していいのか分からない・・・?」と理解できないかもしれません。しかし、1年後もしくは3年後ぐらいに「あ、あの時のアドバイスは、こういう事を言っていたんだ!」と突然しっくり理解できる瞬間(フィットする瞬間)が来ます。
これを私は”テニスの神が降りてくる瞬間”と解釈しています。
このように今フィットしないアドバイスも後々フィットしてくるアドバイスもあるのです。
<③の解説>
”テニスの神が降りてくる瞬間”は、そうそうありません。
ナイスアドバイスだと思って実践してみても、なかなか実現できないものです。
(アドバイスを何でもすぐ実現できる人がいたら、その人はすぐプロになってしまいます!)
アドバイスを実現するには粘り強く練習を続ける必要がありますが、そのアドバイスがいつフィットするのか、それとも一生フィットしないのか?それは誰にも分りません。そのため、常に色々な人から多種多様な意見、考えを収集し、実践して試してみましょう。
あるアドバイスを試したとき、突然テニスの神が降りてくる(奇跡に出会える)かもしれませんよ!
2.3 アドバイスを聞くコツ
ここでは「アドバイスを聞く時のコツ!」みたいな事を紹介します。
【スクール編(コーチからのアドバイス)】
<コツ1>メモする
コーチに言われたことは翌週になると忘れてしまいます。
なぜなら、球出しで自分が打っているときにアドバイスされるので頭に残りづらいからです。
また、レッスン周期が3ヶ月の場合(フォア、バック、サーブ、ボレー等のレッスンをローテーションする場合)、前に言われたことは3ヶ月も経つと忘れてしまいます。そのため、せっかくのアドバイスはその日のうちにメモで残しておいてください。
<コツ2>コーチが空いているスキをつく
コーチからのアドバイスは自分への球出し時間しか聞くことができません。
しかし、どん欲にコーチのアドバイスをGETしたいなら、以下の時間帯にコーチに接触しましょう!
●ボール拾いタイム
●ゲーム練習タイム
●レッスン終了後の解散直後
コーチからは「やる気あり生徒!」と思われ、以後熱心にアドバイスをもらえる効果がでると思います。
※やりすぎると目立ってしまい他の人からよく思われなくなるし、コーチもエコヒイキしてると思われて迷惑をかけてしまうので、空気を読んで控えめに取り組んでください。
<コツ3>他人のアドバイスも自分のものに
自分へのアドバイスは一瞬で短いため、他のスクール生へのアドバイスもGETして財産にしましょう!
【日常練習編(練習仲間からのアドバイス)】
<コツ1>「こうしたいんだけど、どうなっているかなぁ・・・?」と聞く
テニス友達に「アドバイスして!」と言っても、「いやいや、アドバイスなんて・・・」と言われることが多々あります。特に自分と同等か下のレベルの人からのアドバイスをもらうことがなかなか出来ません。なので「見た目として、どうなっているのか?」という観点で聞くと、友達が感じたことを聞き出しやすくなります。
<コツ2>真にためになるアドバイスを聞く(引き出す)には、その人と仲良くなることがベスト。
関係が薄いと「とりあえず何か言っておくか!」的なアドバイスになりがちなため。
ただし、せっかくの上級者からのアドバイスを逃すのはもったいないので、チャンスがあれば聞きましょう!
<コツ3>いきなり「〇〇を教えてください!」という前に、まずは、その人の〇〇をほめましょう!
ほめると相手の気分も上がるのでアドバイス談義に花が咲き、色々な話が聞ける(引き出せる)ため。
※話の流れイメージ(例:フォアハンド)※
①自分:Aさんフォアハンドのフォームきれいで安定していますよね! 何を意識して打ってるんですか?
②A氏:〇〇を意識して打っているんですよ!
③自分:へー、そうなんですねー! 自分もAさんのように打ちたいのですが、どうもうまくいかなくて・・・
④A氏:どのへんがうまくいってないんですか?
⑤自分:ボールがあっちに行ったり、こっちに行ったりでコースが安定しないんですよ・・・
⑥A氏:あ、それなら△△を意識して、××を改善して打ってみるとよいかもですよ!
3.気持ちを上げる(+元気玉理論)
テニスに対するモチベーションの話なのですが、「やる気満々!」というだけではないお話です。
更なるレベルアップのためのポイント三つ目は、具体的に「〇〇をやりたい!」という気持ちを持つことと「他の力を借りてやる気に変える!」というお話です。
3.1 気持ちを上げるとは?
テニスはとても楽しいので、スクールに行く前や近所のコートでの練習前はみんな”ワクワク”、”ウキウキ”するでしょう!
全然それで充分だと思います。楽しいのが一番。これで十分「気持ちが上がっている」と思います。
ただここでは「更にレベルアップするため」という意味での「気持ちを上げる」点について紹介します。
これは、以下の観点を心に熱く描いて練習に挑むということです。
●今日は、フォーム(スイング)のここを意識して(注意して)やってみよう!
●〇〇さんにアドバイスしてもらった事を実践してみよう!
●今日はコーチにフォアハンドを徹底的にアドバイスしてもらおう! 等々
ここで言う「気持ちを上げる」とは、「今日はこれをやりたい!というテーマを心に強く持つ」=「早くこれをやりたくて”うずうず”する」ということです。
3.2 なぜ気持ちを上げる必要があるのか?
【結論】
誰しも多かれ少なかれテニスの練習時間には限りがあります。その中でレベルアップを大きく左右するのは具体的な目的意識と、それを実践したいという”熱い思い”です。
【理由】
具体的な目的意識とそれを実践したいという思いがなぜ必要なのか?についてですが、テニスは楽しいので練習前の”ワクワク”、”ウキウキ”は、皆さん同じでざっくり言うと皆モチベーションは高いと思います。
ただし、例えば以下の例で比較して考えてみましょう・・・
例1)「よし、今日は強いショットが打てるように、ゲームではポイントが決められるように頑張ってみよう!」
例2)「よし、今日は強いショットが打てるようにコーチが言っていた手首を柔らかく、しなりを効かせて打ってみよう!ゲームでは浅いチャンスボールが来たら、そこは確実にクロスにエースを狙ってみよう!」
結果として、今日は強いショットが「打てた!」「打てなかった・・・」、ゲームでポイントが「決められた!」「決められなかった・・・」というケースになるでしょう。
ここで差がでるのは、例1の場合、仮に「打てた!」「決められた!」となっても、何故できたのか?が曖昧になります。その逆も同じ。
例2の場合、「打てた!」「決められた!」は、「あ、この意識がよかったのかも!」という具体的な成功体験として脳に刻まれます。逆に「打てなかった・・・」「決められなかった・・・」も、何が悪かったのかというのが例1よりも明確化でき、次への具体的な修正につながります。
気持ちを上げると一言で表しても「漠然と気持ちを上げる」のと「具体的な目的意識を持って気持ちを上げる」のとでは、雲泥の差が生まれます。ぜひ、意識して”具体的目的意識を持って気持ちを上げて”みてください。
また、具体的目的意識を持つと、今までより練習が楽しく、次回までの練習も待ち遠しくなると思いますよ!
3.3 気持ちを上げる方法
人間だれしも気持ちには波があり、常に自分一人の力で気持ちを上げ続けるのは困難です。
そもそもの気持ちが上がらなければ、具体的に「〇〇やりたい!」と設定する気も起きません。
そういう時は、他の力、エネルギーを利用することをお勧めします。(ドラゴンボールの元気玉のように・・・)
ここでは、テニスに対するそもそもの気持ちを上げる手法について、いくつか紹介します。
<王道編>
①市民大会等の何かしらの試合にエントリーする
これは自らムチを打つ手法で、試合に出るからには「勝てる準備をしなきゃ!」「ペアに迷惑かけないようにしないと!」と自らを追い込む手法です。
少し違う例えて言うと、夏休みの宿題を夏休みが終わるギリギリになると自らムチを打って実施する!に似ています。
まあ試合も楽しいイベントでもありますし、モチベーションとうまく連動させられるとよいかと思います。
②テニスグッズを新調する
何事も「形から入る!」「物から入る!」という手法です。新しい物を買うと気分が上がり、早くテニスがしたくなります。
例えば新ラケットを買った時「早く新しいラケットで打ちたい!」、ウェアを買ったときは「早く新品のウェアを着たい!」とモチベーションが上がることでしょう。
<モチベーションアップグッズ候補>
●ラケット → ラケットは進化し続けているので2~4年程度の周期でアップデートすることをお勧めします
●ウェア → テニスに慣れてくると同じウェアを着続けてしまうので、オシャレにも気を使いましょう!
●シューズ → 消耗品のため定期的に買い換えますが、試合用にちょっといいシューズを買うと気持ちが上がります
●サングラス → サングラスをすると見た目がカッコよくなります!また、紫外線は目によくないです。年を取ると白内障にも影響します。若い時からサングラスに慣れておきましょう!
③テニス動画やプロの試合を見る
今の時代、知りたい事はほぼYouTobeで見ることができます。スクールのコーチのアドバイスはもちろん貴重ですが、YouTobeで様々なプロ選手、コーチの考え、意見、テクニックを見ると「おっ、そんな理論あるんだ!」「そんな戦略、戦術があるんだ!」等々、今まで自分が考えてもいなかったような話が山盛りあります。
見れば見るほどネタがあり「自分も試してみたい!」と練習へのモチベーションがアップすること間違いなしです!
一方、テニスのプロ試合はなかなかテレビでは放送されません。(ゴルフはいつもやっているのに・・・ヽ(`⌒´♯)ノ ムッ )
世界のプロの試合を見るには「WOWOW」がお勧めです。昔はグランドスラムしか放送していませんでしたが、今ではATP500等の下部の試合も放送しています。グランドスラムであまり中継されない選手でも「こんなに凄いんだ!」と驚く試合が見れます。やはりプロの試合を見ると気持ちが上がります!
<邪道編>
①アニメ(マンガ)の力を借りる
「諦めたらそこで試合終了ですよ・・・」 有名な名言です(スラムダンク)
アニメ(マンガ)には、心に響くシーン、名言が多々あります。テニス系にこだわらず、自分の好きなジャンルの好きなシーン、名言をテニスに変換して心に持つと自分の力だけではくじけそうなときも不思議と力、勇気が湧いてきます。(私は、ほぼこの力で頑張っています!)
例えば(これはたぶん笑われてしまう私の事例ですが・・・)
★アニメ「BLEACH(ブリーチ)」の奥義「卍解(ばんかい)」(アニメヒーローが変身して強くなる奥義)
→試合で4-5、自分のサービスゲームで30-40、一本取られたらゲームセットで負け。とてもビビるシーンですが、サーブを打つ前に「卍解(ばんかい)」と心で叫び、思い切ってサーブを打ち込みます!
「卍解」をテニスの「挽回」に変換して利用する例です。
<番外編:私の好きなアニメ集>
●僕のヒーローアカデミア → さらに向こうへ「Plus Ultra!」を胸にテニスに励んでいます!
●SPY×FAMILY → とにかくアーニャがかわいい!
●北斗の拳 → シンへの復讐、ケンシロウの言葉「俺を変えたのは執念」を胸にテニスに励んでいます!
●エースをねらえ! → これはアニメよりも単行本が号泣。岡ひろみのコーチ宗方仁が熱い。名言「コートではだれでもひとりだ。 いままでの練習だけが、おまえをささえる」
●ONE PIECE → チョッパー編、Drヒルルクの「人はいつ死ぬと思う・・・」は、人生の心のバイブルです。
②歌の力を借りる
歌には魔法の力があります。辛い時、悲しい時に元気をくれたりします。
原理は「アニメの力を借りる」と同じですが、アニメをあまり見ない人は歌が適していると思います。
これは単純に自分の気分が上がる歌でもいいですし、歌詞に好きな言葉があるとより上がると思います。
テニスに行く途中の車の中で好きな歌を聞き、気持ちが上がってきたら「具体的目的設定」をして練習に入りましょう!
4.「レベルアップの壁」攻略法
レベルアップ段階でぶち当たった壁を乗り越えるのは至難の業です。
更なるレベルアップのためのポイント四つ目は、攻略法を見つけてレベルアップを最短クリアする! です
4.1 壁の攻略法とは?
攻略法と言うと多くの方が「ゲームの攻略法」を思い浮かべると思います。攻略法を知ってゲームをプレイするのとそうでないのとでは、プレイ時間に雲泥の差が生じます。そうなんです、テニスのレベルアップの壁も実は近いものがあるのです。
何も知らない中、あれを試し、これを試し、行ったり来たり・・・していると、レベルアップの壁を攻略するまでに時間がかかります。
ゲームの攻略法は、攻略本やネットから知ることができます。一度その壁を乗り越えている人の情報なのです。
テニスも同じです。あなたが今直面している壁を乗り越えている人から、その攻略方を教えてもらうのが一番なのです。
「壁の攻略法」とは、「1.理想のフォームを追求する」「2.多くの人からアドバイスを聞く」にも関係しますが、要は壁を越えている人達からの情報収集なのです。
4.2 なぜ攻略法が必要なのか?
【結論】
攻略法を知らないとレベルアップに時間がかかるし、最悪、いつまでたっても壁を越えられないかもしれないからです。
【理由】
結論に集約されますので、詳細に解説することは特にありません。ただ、攻略法と言うとテニスでは聞きなれないため違和感が出るかと思いますが、結局のところ「知識」になります。
●理想のフォームを追求することが必要である、という知識
●多くの人のアドバイスを聞くことが必要である、という知識
●ぶち当たっている壁を乗り越えるために必要な「技術」は?、という知識
●ぶち当たっている壁を乗り越えるために必要な「練習方法」は?、という知識
●ぶち当たっている壁を乗り越える ために必要な「フィジカル」は?、という知識
●ぶち当たっている壁を乗り越えるために必要な「メンタル」は?、という知識
等々
4.3 攻略法を見つける方法
①多くの人のアドバイスを聞く → 特に自分よりもレベルが上の人達(同じ壁を乗り越えていると思うので・・・)
②YouTubeを見まくる → 私が見る限り、ほぼ全てのジャンル(=壁)に関する解説動画がアップされています。プロ選手、プロコーチの解説動画も無料で見られるので、これは見ない手はありません!
③上級者のテニスを生で見る → テニスには理屈ではなく感覚、感性というのがあります。生で見ることにより動画や言葉では得られない壁を越えられるなんとなくのイメージを得られることがあります。これがまれに攻略につながる場合があります。できればプロの試合(スタジアム観戦)よりは、一般上級者のテニスを金網越しに同じ目線の高さで見るのが効果的でイメージが伝わりやすいと思います。
5.各ショット均等練習
みなさん、各ショット均等に練習できていますか・・・?
苦手なショットはありませんか・・・?
更なるレベルアップのためのポイント五つ目は、各ショット均等練習を心がけよう! です
5.1 各ショットの均等練習とは?
結論から言いますと、決められた練習時間内にフォアハンドストロークばかり打つのではなく、バックハンドやボレー、サーブ、リターン等をまんべんなく同等の時間を費やして均等に練習するということです。
※もっと言いますと、スマッシュ、ドロップショット、付き球、パッシングショット、ロブ等もありますし、それぞれ打ち分けるコース(クロス/ストレート/逆クロス、深い球/短い球、弾道の高い球/低い球)もありますし、球種もフラット、トップスピン、スライスと各ショットの打ち分けで必要となります。(パターンがありすぎ・・・・(゚o゚;)~ ガーン)
スクールでは、球出しによりフォア/バック等を比較的まんべんなく練習すると思いますが、普段近所のコートで仲間と練習するときは結果的に練習時間のほとんどをフォアハンドストロークに費やしていないでしょうか・・・?(打っている時間を実測していないので、肌感でしかわからないとは思いますが・・・)
ここでは、普段の練習(スクール以外)における「各ショットの均等練習」について紹介します。
5.2 なぜ均等練習が必要なのか?
【結論】
練習量の少ないショットが結果的に”上達が遅くなる”、”苦手=弱点”になり、レベルアップの壁になってしまうからです。
【理由】
前提として以下の考え方がありますが、ここでは<考え方1>を対象とします。(人それぞれで考え方が違ってもよいと思います)
<考え方1>
均等練習で「苦手=弱点」を無くし、なるべく壁にぶち当たることなく順調にレベルアップしていきたい!
<考え方2>
一つの尖った武器を活かしたいため、得意なショットを重点的に鍛えていきたい!
均等練習が必要な理由は「特定のショットの練習量が少ないと上達しないから」に尽きるのですが、もう少し深堀してみたいと思います。
一般的に多い「フォアハンドストロークを打っている時間が長い」例をイメージして考えてみましょう。。。
①上達速度はテニスを始めてから数か月/数年で爆上がりしますが、その後上達曲線の上昇は鈍り、横ばい期間に突入します。
※これは何においてもそうで、ある程度まで上達するのは練習量に比例しますが、一定レベルに到達するとこから更にレベルアップするのは、なかなか難しくレベルが停滞してしまうものです・・・。
②この状態でフォアの時間が長い練習を続けてもフォアがなかなか上達せず、レベルアップの壁にぶち当たってしまいます。
③このとき、例えば今のレベルが(点数設定は目安です。分かりやすく説明するための参考としてください)
●(フォア:7点)(バック:3点)(ボレー:3点)(サーブ:3点)=合計16点 とした場合、同じ練習を1年間続けても
●(フォア:7点)(バック:4点)(ボレー:4点)(サーブ:3点)=合計18点 と若干のレベルアップになります。
④ここで1年間バックトゥーザフューチャーし、<考え方1>の均等練習を1年間取り入れた場合、
●(フォア:7点)(バック:5点)(ボレー:5点)(サーブ:5点)=合計22点 になる可能性があります。
⑤これを継続することで、その後全てのショットが7点となります。
全てのショットが一定レベルに到達して各ショットのレベルアップが停滞するでしょう。
しかし、あなたのテニスレベルは合計28点となり、かなり爆上がりしたことになります。
⑥各ショット7点の壁を超えるためには、また別のレベルアップ方法でのチャレンジが必要になります。
5.3 均等練習方法
一度の練習会で全ショット、全コースの打ち分け練習を実施するのは時間的に実質不可能です。
一旦ここでは、なるべく均等練習するための練習時の考え方、取り組み方の例について紹介しますのでご参考まで・・・
<アップの乱打編>
●自分からの球出しをバックハンドで打ってスタートしてみる
●最初の1分はフォアハンド中心、次の1分はバックハンド中心と意識して打ち合う
●5球ぐらい続いたらドロップショットを打つ。その後、乱打をリスタートする。これだけでドロップショットの練習が10球ぐらいできるはず。
●スマッシュは最後の数本打って終わりにするケースが多いので、ストローク時間を削ってスマッシュの時間を少し長くしてみる
<クロスラリー編>
●デュースサイド同士のクロスラリーは右利きであればフォアハンドで打つことがメインとなりますが、そこをあえてバックハンドで打ち合う
●クロスラリーでラリーが3球程度続いたら強引にネット出てボレーする。かつ、ボレーを2、3球打てたらドロップボレーを打つ。その後、クロスラリーをリスタートして、これの繰り返し。これでストロークとボレーがほぼ均等になる。
<リターン編>
●リターンは私の中では一番難しいショットと思いますが、皆さんリターン練習にほぼ時間を使わないと思います。難しいショットほど時間を使って練習しましょう!(次に難しいのは、パッシングショットかなぁ・・・)
<タイムスケジュール編>
●一日で全ての均等練習は不可能なので「今日はボレーとサーブの重点日」等、日ごとに重点練習項目を設定し、月単位ぐらいでトータル均等練習となるように心がける。
●普段練習量が少ないショットを均等練習に組み込んだとしても、意外と打数が少ない結果に終わってしまいます。
例えば、ダブルスにおいてトップスピンロブは非常に有効なショットですが、普段この練習はほぼしません・・・。
仮にトップスピンロブを均等練習に組み込んだとしても、実際に打つ数はせいぜい10~20球ぐらいでしょう・・・。
おそらく普通のストロークは、この5倍も10倍も打っていると思います。
結果、試合でトップスピンロブをミス(浅くなって)してスマッシュで決められ、「自分は下手だなぁ・・・」とガッカリするかと思います。でも、あなたは単に練習量が足りないだけなのです。
ここを理解するだけでレベルアップの壁を乗り越えられると思います!
6.まとめ
上達するために練習で意識すべきポイントは5つです。
①理想のフォームを追求する!
⇒なぜなら、フォームに悪い癖や欠点があると上達の妨げとなるからです。
②多くのアドバイスを聞く耳力を持つ!
⇒なぜなら、自分にフィットするアドバイスに出会えるのは奇跡だからです。
③気持ちを上げる!
⇒なぜなら、限りある練習時間の中で上達を左右するのは”熱い思い”だからです。
④壁を攻略法を知る!
⇒なぜなら、攻略法を知らないと上達に時間がかかるからです。
⑤各ショットの均等練習をする!
⇒なぜなら、練習量の少ないショットは「苦手=弱点」になるからです。
いくら練習内容が良くても、長時間練習しても、このまとめポイントを意識しないと更なる上達の壁はぶち破れません。
是非、試してみてください!
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