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テニスが上手い人は
「いったいどんな練習しているのだろう…?」
「毎日ランニングしているのだろうか…?」
「筋トレをバリバリやっているのだろうか…?」
と疑問に思っていませんか?
本ページでは私の知っているテニスの上手い人達がどんな努力をしているのか!についてご紹介します。

1.努力の考え方について

努力と言うと一般的に「体を鍛える!」「厳しい練習をする!」「たくさん練習する!」等を思い浮かべると思います。これらは体力面的な色合いが強く、キツイ練習に連動してメンタルも鍛えられるという努力になります。しかし上級者は、これらの体力面的努力に加え「練習で意識すべきポイント5選」でも紹介したような「追求する努力」「吸収する努力」「考える努力」をしています。要はテニスのショットの質を上げる努力をしています。
別の言い方をすると「体を鍛える、激練(厳しい練習)するだけが努力ではない!」ということです。なので、自分にあった/自分にできる努力を継続することが重要です。

1.1 体力面的努力について

体力面的努力には以下のものがあります。
●毎日ランニングして足腰、体力を鍛える
●テニスの練習で振り回しをして体力、根性を鍛える。
●腕立て伏せ、スクワット、腹筋等の筋トレをして体を鍛える。
この努力の効果は、私の経験上で言わせていただくと、例えば今まで同レベルの人に試合で勝ったり負けたりしていた相手との勝率を上げる努力になります。
体力面の優位が効果を発揮するのは、接戦になった時、試合が長時間になった時の優位性です。
または、スクールのクラスで言うと「初級から中級」「中級から中上級」になる効果を発揮すると思います。
ですので、体力面的努力でレベルアップはしますが、体力面的努力だけでは各段上のレベルアップにはつながりません。
なぜなら、体力をバリバリ鍛えて、体を「なかやまきんに君」ぐらい筋肉モリモリにしても、錦織くんやナダルには勝てないからです。※体力面的努力を否定しているわけではありません…。
ですので、今のレベルより格段上にレベルアップしたいと考えている方(もっと上級者に試合で勝ちたい! スクールで上級クラスに行きたい!)は、体力面的努力は、更なるレベルアップの土台作りと考えるのが良いと思います。

2.2 思考的努力について

思考的努力には以下のものがあります。
●どうしたら〇〇さんみたいなボールが打てるのだろう…と考え、研究する努力。
●試合で強くなるためには、何が必要なのか、何が大事なのか?を考え、研究する努力。
●今の自分を改善するために、色々な人のアドバイスを聞いたり、情報収集する努力。

これら努力の効果は、テニスのショットの質を改善/向上する努力になります。
最近、常々思うのですが、何故あんなに体の線が細いジュニアがあんなに凄い、威力のあるボールが打てるのか…?
いくら自分がおじちゃんになったからといって、筋力的には腕相撲したら勝てそうなほど細い腕のジュニアが打つボールを私は打てない…。
なぜ、なぜ、なぜ…?(←これが考え、研究する努力)
おそらく筋肉量があっても筋肉の質がもう老いているのでジュニアのようなスピード、パワーが出ない…というのはあると思います。しかし、それだけではなく、球をとらえる技術、理論、感覚が全然違うのだと感じています。このことからも、仮に私が更なる筋トレ等の体力面的努力をしてもジュニア級のショットを打てるようにはなりません。やはり、どうしたらジュニアにような球が打てるのか?ということを考え、研究する努力をし続けなければ身に着けられないでしょう…。
※今から頑張っても無理だと思いますが…、でもまだまだあがきます ✌︎(‘ω’)✌︎

2.3 意識レベル努力について

こんな話を聞いたことがあります。
プロ野球選手で一軍で活躍する選手と一軍に上がれない選手の差は…。
それは、意識の違いとのことでした。プロ野球選手になるほどの人達ですから、体力、能力、才能にはそれほど差はないのに、その分かれ道は意識レベルのようです。
例えば意識レベルの違いとは以下になります。
●一軍で活躍する意識の強い選手⇒「ノックは10球中10球取る!」「バッティングは10球中10球ヒットを打つ!」
●一軍に上がれない選手⇒「ノックは10球中9球取る!」「バッティングは10球中9球ヒットを打つ!」
毎日の練習の、この1球の意識の差が分かれ道になるようです。
日々のテニスの練習も近いものがあります。いや、テニスのほうが練習の打数が多いため1球の意識レベルの違いがもっと大きな差になることでしょう。
これは<目標をより高く置く努力>と<それを実践するときの集中力を維持する努力>になります。

2.上手い人の努力ポイント5選

自分より上手い人や、この人凄いな!と思う人と出会った時、ついつい聞いたことありませんか?
●毎日走ってるんですか?
●筋トレしてるんですか?
●週どれくらい練習してるんですか? 等々
これら皆さんの疑問について解説します。

2.1 毎日走っているんですか?

【結論】走っている人もいれば、走っていない人もいます。
【解説】なぜ上手い人なのに走っていないのか? 走らなくても上手くなるのか?
みなさんが質問したくなるような上手い人は、ほとんどの人が走った時期があると思います。
しかし、上手くなってからも走り続けている人と、今は走っていない人がいるというだけです。
走っている人は、概ね毎日5Km程度走っています。
継続するためには3~5Km程度が丁度よいと思います。
私の知る限り、上達の過程で走る努力をしていない人はいません。
週2~3回でも走ることはお勧めします。

2.2 筋トレしてるんですか?

【結論】みんなしています!
【解説】上手い人にこの質問をしても「はい、やってますよ!」と言い切る人は少ないです。結構テレもあるので…。
学校のテストの日に友達から「昨日何時間勉強した?」と聞かれて、実は徹夜して勉強したのに「いや、全然やってないよ!」と言うのに近いと思います。
でも、負荷の度合いに違いはあれども、上級者に上り詰めている人はみんな実施しています。
ただし、ボディービルダーのように筋肉を大きくするトレーニングではなく、テニスの動きに連動するトレーニングになります。
サーブやスマッシュ力アップのための肩周り、ストロークのスイングのための腕/大胸筋/体幹、フットワークやひざ等の故障防止のための下半身の強化という観点になります。毎日筋トレはキツイし継続が難しいので週2~3回、自重トレーニングで全然効果はあると思います。

2.3 週どのくらい練習してるんですか?

【結論】週末土日です。プラスαとして平日1日やるかやらないか程度。
【解説】上手い人は毎日会社に行く前に朝練しているのだろうか? 平日もナイター練習を2~3日やっているのだとうか…?
そこまでバリバリ練習している上級者は、少なくとも私の身近にはいません。
上級になる過程で一時期バリバリ練習する時期があった人もいるかもしれませんが、
今もなお継続して朝練、ナイター練をバリバリ実施している上級者はいないと思います。
上級者になるための練習量としては平日1回と週末練習で十分だと思います。
足る、筋トレ、練習量…あまりやり過ぎると怪我にもつながるので適度なバランスで継続することが大事です。

2.4 いつもどんな練習してるんですか?

【結論】基本ゲーム練習(ただし…)
【解説】集まる人数にもよりますが、だいたい皆さん基本はゲーム練習です。
アップして、ボレスト程度の乱打をして、その後は時間終了までずーっとゲームをしていることが多いです。
ただし、上級者とそれ以外の人で大きく違うのは、ゲーム練の中で思考的努力、意識レベル努力をしている点だと思います。
また、初級者の時はよくやっていた球出し練習ですが、ラリーが上達するに従ってやらなくなる人が多いと思います。
ただし、上級者はゲーム練以外に球出し練等でショットの質を上げるための練習はどこかでコツコツ実施しています。 

2.5 どうやって打ってるんですか?

【結論】ショットによって、人それぞれの理論、意識している点について説明してくれます。
【解説】これは人それぞれ違うので正解はありませんが、上級者が意識しているポイント、こだわっているポイントを聞くと、「へー、そんなことを意識しているのかー!」と今まで自分が考えてもいなかった事に驚くことがあるでしょう。もしかすると、そのショットを打つために鍛えた筋トレを教えてくれるかもしれません。      
要は、コツを学ぶこともできますが、その上級者の体力的努力、思考的努力の一端を垣間見ることができると思います。

2.6 さて、一番重要な努力は?

最終的に一番大事なのは、<あきらめない努力>かもしれません。
どんなに努力をしても、なかなかすぐに成果はあらわれず、誰もがくじけそうになります。
「努力は必ず報われる!」「努力は裏切らない!」と言いますが、「必ず!」「絶対!」はありません。
ただ間違いなく言えるのは「努力をしなければ可能性はゼロ」です。
努力を続けた人だけが、更なる上の景色を見る権利を手に入れることができます。
では、どうしたら「くじけずに努力し続けられる」のでしょう…。
「あきらめない努力」も結局努力なので頑張る必要があります。
でも「心の力」になるので、なかなか自分にムチを打って頑張り続けるのは難しい領域です。
そのため、私はくじけそうになった時、以下の観点を心に浮かべ原点に立ち戻るようにしています。
●人のために(いつも応援してくれる人、支えてくれている人のためにも…)
●夢のために(いつかは全日本選手権で優勝したい!)
●執念(いつか、あの人に勝ってやる!)
●怒り(くそっ、なんで出来ないんだ…) 
●オリジン(自分は何のためにテニスをしているのだろう? テニスで何を目指しているのだろう?)
もし、くじけそうになった時、自分なりの「心に力が湧くテーマ」を思い出してみてください。

3.まとめ

上手い人が努力しているポイント5選
①走っているのか?
 ⇒走っている人もいれば、走っていない人もいます!
②筋トレしているのか?
 ⇒しています!
③週どのくらい練習しているのか?
 ⇒週末土日、プラスαとして平日1日やるかやらないか程度。
④いつもどんな練習しているのか?
 ⇒基本ゲーム練習(ただし、コツコツ練習もしています)
⑤どうやって打っているのか?
 ⇒人それぞれ。ただし、みんな体力的/思考的努力のたまもの。
※一番重要な努力⇒あきらめない努力
一般プレーヤーはプロではないので、何か特別な/科学的な努力をしているわけではありません。
ただ、ちょっとだけテニスを深く考え、意識を高く持ち、継続して努力しているだけです。(これが難しいのですが…)
でも、やろうと思えばできない努力ではないので、是非、こんな努力をチャレンジしてみましょう!

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